業務日誌

ビザは最短、何日で審査されるか?

みなさま、こんにちは。

申請取次行政書士の高橋浩二です。

今回は、ビザの審査日数の話です。

ビザの平均的な審査日数は?

ビザを申請した場合、何日くらいで結果が出るのか? というのはもっとも気になる点の一つだと思います。
一体、ビザを申請すれば、何日くらいで結果が出るのでしょうか?

ウチの事務所の経験をもとに書いてみます。

(基本的に広島入国管理局の話です。もしかしたら地域差があるかもしれませんが、その点はご了承ください。また、法務省が発表している公式な審査日数を知りたい方は、法務省のホームページでご確認ください。

新規申請の場合

新規申請の場合(外国人が初めて海外から日本に来る場合)は、だいたい1か月半というところでしょうか。

結婚ビザで1か月半弱。

就労ビザなら、職種にもよりますが、通訳翻訳や海外取引、貿易業務で1か月半。
料理人だともう少しかかるかもしれません。

変更申請の場合

すでに日本に滞在している外国人が、他のビザに変わる場合(留学生が就労ビザに変わるような場合)は、1か月弱で結果が出る気がします。

新規申請よりは早めの審査になるでしょう。

更新申請の場合

今持っているビザの期間をそのまま延長する場合は、基本的に2週間というところでしょうか。
ただ、ビザの更新と言っても、活動内容が少しでも変わると審査日数が延びる可能性があります。

審査の最長日数、最短日数は?

では、ビザの審査は最長で、あるいは最短で何日くらいかかるのでしょうか?

最長の不許可申請
状況によりいろいろでしょうが、ウチの事務所が相談を受けた案件で言うと、一番長くかかった不許可案件は、新規の結婚ビザの申請で4か月かかったというのがあります。

自分でビザ申請をしたけれど、4か月かかって不許可になったという訳ですね。
その方はその後、ウチの事務所に再申請の依頼をされたので、現在、再申請中です。

最短の許可申請
最短審査の方は、許可された案件でいうと、変更申請で3日で許可されたことがあります。

家族滞在の方だったのですが、家族滞在を家族滞在を投資・経営に変更しようし、自分で手続きをしたけれど、不許可になったのでウチの事務所に再申請を依頼された方でした。

不許可になった時点で、在留資格が特定活動に変更され、日本に滞在できる日数が残り30日しかなかくなってしまいました。
それで必死に依頼者と打ち合わせをし、大急ぎで申請書を作成して提出したのですが、なんとか3日で許可してもらいました(月曜日の夕方4時に申請書を提出して、木曜日の午前中に許可が通知されました)。

最短の不許可申請
逆に、不許可になった事案の最短記録は、当日ですね。
申請書を提出したその日に不許可の連絡をもらったことがあります。

この事案は「留学」ビザの更新の案件だったのですが、「留学」ビザ更新が不許可になったので(普通は「留学」の更新なんて適当に申請書を作っても通るんですけどね)、「何とかして欲しい」とウチの事務所にに頼みに来られたため、引き受けたのですが(この人も不許可になった時点で、在留資格が特定活動に変更され、日本に滞在できる日数が30日になりました)、通りませんでした。

これらの事例から分かる通り、入管はビザの日数が少ない方には、ある程度迅速に審査してくれるようですね。
その他、早めの審査をお願いすれば、場合によっては早めに審査をしてくれることもあるようです。

ただ、このような審査は、あくまでも入管の特別の配慮なので、いつもこのような審査をしてくれるわけではありません。
ですから時間の余裕をもってビザ申請をしてほしいと思います。