入国管理局はきちんと審査しているか?
「入国管理局はきちんと審査しているのか(怒)」という問い合わせがときどきあります。
聞けば入国管理局の審査に落ちた、とのこと。
果たして入国管理局はきちんと審査しているのでしょうか?
最初に結論を書きますが、当事務所のこれまでの経験から判断すると
入国管理局はきちんと審査している、と断言できます。
たまに新聞等で「本当にちゃんと審査してるのか?」という案件もあり、細かく見ていけば疑問が残る判断もあるのですが、基本的にはきちんと判断しています。
たとえば当事務所が申請書を提出する際も「この申請はこの部分が弱いので、突っ込まれるかも?」と思った箇所はほとんど例外なく突っ込まれます。
ですからもし入国管理局の審査に落ちたのであれば、いったん冷静になり、ご自身の申請のどの部分が良くなかったのかを検証されることをお勧めします。
そのためには、申請書類は入国管理局提出用とは別に1部コピーを取っておくべきです。
また入国管理局は申請のどの部分がダメだったのか教えてくれますので、問題点を入国管理局に聞かれるとよいでしょう。
入国管理局の審査基準は何か?
では結局のところ、入国管理局はどのような基準で審査しているのでしょうか?
入国管理局としてはいろいろな要素を加味しながら審査していると思うのですが、基本的に一番大事な審査基準は「出入国管理及び難民認定法第七条第一項第二号の基準を定める省令」(通称:基準省令)です。
基準省令に合致していれば許可されることが多いですし、反対に基準省令に合致していなければ(どのような理屈を並べようとも)許可されません。その点は徹底していますね。
入国管理局の審査基準がよく分からないという方はまずは基準省令を読まれるとよいでしょう。インターネットで検索すれば見つけることができます。自分の該当箇所だけであればすぐに読めるでしょう。
ただ、基準省令だけを読んでも、具体的状況が分かりにくいでしょうから、どのような事例であれば基準省令に合致しているといえるのかを、入国管理局なり行政書士なりにお問い合わせいただければと思います。