業務日誌

僕が下請を断る理由

僕がやっている仕事のうち、
元請と下請のどちらが多いかといえば圧倒的に元請です。
っていうか、そもそも元請がしたいので独立したわけなんですけどね。

やっぱり自分で企画立案して、お客さんを集め、
自分のルールで仕事をするっていうのが
元請の醍醐味だと思うんですよね。

じゃあ下請仕事は一切しないか? 
というとそんなことはありません。

元請だろうが下請だろうが仕事は仕事なんで、
ありがたくお引き受けしてます。
もちろん料金も勉強させてもらってます。

でも下請仕事は断ることが多いんです。
なぜか…?

それは僕のやっている仕事がビザ業務であり、
ビザ業務においては虚偽申請が多いからなんですね。

行政書士の逮捕者が多いのもビザ業務の特徴です。

というわけでいくら下請業務とはいえ、

僕は外国人本人と直接面談し、本人確認および活動内容確認を
徹底させてもらいますし、
そこさえ確認できれば僕は下請仕事も喜んでさせてもらってます。

ところが僕に話をもってくる先生は入管業務を軽んずる方が多いです。
「形式的に書類がそろっていればいいですか?」
(形式だけでなく、実態がないとだめです。)

とか

「雇ったことにすればいいですよね?」
(雇ったことにするんじゃなくて、実際に雇ってください。)
という発言を平気でされるわけですよ。

そういう発言を聞くたびに僕はうんざりします。

このまえ来られた先生も
(意識しているのかしていないのかわかりませんが)
何度かそういう発言をされました。

しかもこの先生の場合は外国人本人との意思の疎通も
難しいとのことでした。

外国人本人との意思疎通が難しいのにどうやって
本人の希望する在留資格を特定するんですかね?

…というわけでこの仕事はお断りしました。

あの先生はもう二度とウチに仕事はもってこないでしょう。
もしかしたら「使えない行政書士」というレッテルを
貼られたかもしれないです。

でもしょうがないです。
僕の仕事のルールに当てはまらないので。